NASAの映像に異星人の宇宙船のようなものが映ってる!(動画):
NASAの太陽観測衛星「ステレオ(STEREO)A」のカメラが、宇宙船みたいな未確認飛行物体の映像を捉え、ちょっとした騒ぎになっています!
太陽のコロナ質量放出(CME)が水星に到達するところでチラッと見えるのが、それ。なんですか、これ? 映像をご覧になって、各自ご判断ください。
ステレオAの双子Bが反対アングルから同時撮影した別の映像も末尾に貼っておきます。映像は全画面表示で見てね。
何が起こってるシーン?
映像に映っているのは、コロナ質量放出(CME)が水星に達する瞬間です。コロナ質量放出(CME)とは、太陽風、放射線、磁場が爆発的に放出され、太陽のコロナを超えて宇宙空間まで飛ぶ現象。勢い余って地球までくることもあります。
映像では太陽光が水星に伸びていくと、そこに忽然と別の物体が姿を現しているのがわかります。ものすごく角張ってる形で、2個ある物体をひとつに繋ぎ合わせたような...まるでCMEの波に当たって、そこで何らかの反応を起こして姿を露わにしてしまったかのようです。
なんというか、隠蔽装置で姿を暗ましていたクリンゴン・バード・オブ・プレイが、太陽放射をブーッと浴びて一瞬正体を晒してしまったような。そんな想像が膨らみますね。
何で撮ったもの?
上の映像はYouTubeユーザーのsiniXsterさんが米海軍SECCHIのサイトで見つけたもので、撮影に使ったのは「STEREO A(Solar TErrestrial RElations Observatories:太陽観測衛星)」搭載の太陽圏観測カメラ「HI-1A」です。下の映像はSTEREO Bの「HI-1B」。
STEREOはAとBの2機コンビで太陽を観測する双子ちゃん。2006年10月26日に打ち上げられてからは太陽を周回し、太陽表面の様子と活動を観測しています。地球周回衛星に大きな影響を及ぼす巨大CME発生の際には、科学者にいち早く警戒を呼びかける早期警戒システムでもSTEREOは一役買っています。だからSTEREOのミッションには海軍が噛んでいるんですね。
これを含めSECCHI(Sun Earth Connection Coronal and Heliospheric Investigation)ではカメラを計5台――超紫外線で使える天体望遠鏡、白色光コロナグラフ2台、太陽圏観測機2台(HI1、HI2)――使用しています。
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