Ubuntuは30年来のメニューシステムを一新した「Head-Up Display」を導入することを決めたそうだ(本家/.)。
この「Head-Up Display(HUD)」ではドロップダウンメニューからコマンドを探すのではなく、検索ボックスにコマンドを入力するようになる。たとえばGIMPで「Rad」と入力すれば「Radial blur」(ぼかし半径)が候補として表示されるなど、入力はオートコンプリートされるとのこと。また「あいまいコマンドのマッチング」機能も搭載されており、過去の入力履歴から正しいコマンドを導き出しユーザに提案してくれるとのこと。
CanonicalのMark Shuttleworth曰く、HUDは新しいソフトウエアにより早く慣れるのを手助けしてくれるとのこと。ヘビーユーザーでない人やWindowsインタフェイスに慣れたユーザにとっては不慣れなメニューからコマンドを探すのは手間である。しかしHUDでコマンドを入力すれば、メニューで迷子になることなく目的を達成できるようになるという。
開発チームはPCのGUIを何十年にも渡り支配し続けていたWIMP(Windows、Icons、Menus、Pointer)システムを変えるべく長い時間をかけて検討を重ねてきたとのこと。行き着いたのがアプリケーションに直接指示を出すという考えに基づき、ユーザが自身の意図を入力すればアプリケーション側が実現の道筋を導いてくれるHUDであるという。
HUDはUbuntuの次期リリースである12.04に搭載されるとのことで、OSと共に出荷される全てのアプリケーションで利用可能になるとのこと。また、従来のシステムを好むユーザのためにも今までのメニューも利用できるとのことだ。
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